フィル編(チャボ編が本シナリオです。チャボと出会うまでフィル編は続きます。)
鍛冶が盛んな地方、ヴァレシア。
鉄にクオリティを込める事で、頑丈かつ強力なアーツを作る事が出来る。
「父さん、俺にも鍛冶を教えてくれ。」
「もう鍛冶に興味があるのか、フィル。」
小さい工房。
ヴァレシアの鍛冶屋の内、まだ規模は小さいが技術は一流(だと思い込んでいる)セッテンブルグ家の鍛冶屋。
その子孫、フィル・セッテンブルグは13歳の夏、鍛冶に興味を持ち始める。
フィル編第一話 自分だけの剣
「星のクオリティ?」
「そう、星さ。クオリティの中できわめて強い力を持つ。」
「古代の人々はみんな星のクオリティを持っていたんだ。」
「それって、美味いの?」
「フィル、お前もクオリティが使えるようになったんだから憧れとかはないのか?」
「だって俺のクオリティは・・・」
「すまん、そうだったな、すまん・・・」
フィルは幼き頃の会話を思い出す。
彼のクオリティは死。
万物に死を与えられるクオリティ。
とは見かけだけで、まだフィルは使いこなす事は出来ない。
それに、死のクオリティは自分のクオリティをすべて使い果たさなければいけない上、自分よりクオリティが小さいものにのみ効果がある。
「父さん、叩けばいいんだね?」
「ああ、お前のクオリティをハンマーに込めつつ、叩くんだ。」
カン、カンと乾いた音が響く。
夜
「ほう、フィル、見てごらん。」
「なにこれ?・・・聖ユガリア学園?・・・遅れてクオリティを発した少年・チャボ?」
「お前と同年代だな。この前感じた凄いクオリティ、あれはこの少年のクオリティだったようだな。」
「あのなんだか鉄が集まるような、そんなクオリティ?」
「鋼鉄のクオリティだそうだ。初耳だな。」
「俺にも、それだけ凄そうなクオリティがあればな。」
死のクオリティを持つものは死神と呼ばれる。
発していると周りのものに害を及ぼす。
父はそんな死のクオリティを封じるように、「断末魔の調べ」という古代のアーツを僕にくれた。
自分だけの剣を作る、そう考えていたフィルはこの鋼鉄のクオリティを持つ少年を訪ねてみようと思った。
鍛冶が盛んな地方、ヴァレシア。
鉄にクオリティを込める事で、頑丈かつ強力なアーツを作る事が出来る。
「父さん、俺にも鍛冶を教えてくれ。」
「もう鍛冶に興味があるのか、フィル。」
小さい工房。
ヴァレシアの鍛冶屋の内、まだ規模は小さいが技術は一流(だと思い込んでいる)セッテンブルグ家の鍛冶屋。
その子孫、フィル・セッテンブルグは13歳の夏、鍛冶に興味を持ち始める。
フィル編第一話 自分だけの剣
「星のクオリティ?」
「そう、星さ。クオリティの中できわめて強い力を持つ。」
「古代の人々はみんな星のクオリティを持っていたんだ。」
「それって、美味いの?」
「フィル、お前もクオリティが使えるようになったんだから憧れとかはないのか?」
「だって俺のクオリティは・・・」
「すまん、そうだったな、すまん・・・」
フィルは幼き頃の会話を思い出す。
彼のクオリティは死。
万物に死を与えられるクオリティ。
とは見かけだけで、まだフィルは使いこなす事は出来ない。
それに、死のクオリティは自分のクオリティをすべて使い果たさなければいけない上、自分よりクオリティが小さいものにのみ効果がある。
「父さん、叩けばいいんだね?」
「ああ、お前のクオリティをハンマーに込めつつ、叩くんだ。」
カン、カンと乾いた音が響く。
夜
「ほう、フィル、見てごらん。」
「なにこれ?・・・聖ユガリア学園?・・・遅れてクオリティを発した少年・チャボ?」
「お前と同年代だな。この前感じた凄いクオリティ、あれはこの少年のクオリティだったようだな。」
「あのなんだか鉄が集まるような、そんなクオリティ?」
「鋼鉄のクオリティだそうだ。初耳だな。」
「俺にも、それだけ凄そうなクオリティがあればな。」
死のクオリティを持つものは死神と呼ばれる。
発していると周りのものに害を及ぼす。
父はそんな死のクオリティを封じるように、「断末魔の調べ」という古代のアーツを僕にくれた。
自分だけの剣を作る、そう考えていたフィルはこの鋼鉄のクオリティを持つ少年を訪ねてみようと思った。
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